“御告”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おつげ33.3%
みつげ22.2%
おんつげ22.2%
アンジェリユス22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
贄卓にへづくゑの上の色硝子いろガラスの窓から差し入る夕日が、昔の画家が童貞女の御告おつげの画にかくやうに、幅広く素直に中堂に落ちて、階段に敷いてある、色の褪めた絨緞を彩つてゐる。
駆落 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
眠りかけてるようなものうい町の鐘が、夕の御告みつげいのりの時刻を知らしていた。おぼろな願望が、かすかな予感が、夢想に沈んでる子供の心に目覚めてきた。
四ツにわけ一に現夢げんむ二に虚夢きよむ三に靈夢れいむ四に心夢しんむとす現夢げんむとはうつゝまぼろしのごとく見ゆるをいふ虚夢きよむとは心魂しんこんつかれよりして種々しゆ/″\樣々さま/″\の事を見るをいふ靈夢れいむとは神靈しんれい佛菩薩ぶつぼさつ御告おんつげをかうむるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
冷え冷えとした灰色の暁のうちに、遠い鐘楼で御告アンジェリユスの鐘が細い音をたてる。寝床のぬくみの中にある二人の身体は、その暁の冷気に震えて、なお恋しげにひしと寄り添う。