“アンジェリユス”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御告66.7%
御告の祈33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
冷え冷えとした灰色の暁のうちに、遠い鐘楼で御告アンジェリユスの鐘が細い音をたてる。寝床のぬくみの中にある二人の身体は、その暁の冷気に震えて、なお恋しげにひしと寄り添う。
地平線の奥に浮かんでる丘陵の青い線など、途中のいろんな細かな事物、あるいはまた、静まり返ってる田舎いなかのまん中に汽車が止まるとき、遠くから風に運ばれてくる細いしめやかな御告アンジェリユスの鐘の音
突然、御告の祈アンジェリユスの鐘が鳴る。そして多くの鐘の群れが、一時におどりたって眼覚めざめる。今や新たなるあけぼの! そびえ立った黒い断崖だんがい彼方かなたから、眼に見えぬ太陽が金色の空にのぼってくる。