“みつげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御告66.7%
密偈33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眠りかけてるようなものうい町の鐘が、夕の御告みつげいのりの時刻を知らしていた。おぼろな願望が、かすかな予感が、夢想に沈んでる子供の心に目覚めてきた。
御告みつげの鐘も鳴りやんで
しばらくすると、毛布の下にかがまっていた子供は、そっと顔をのぞき出す。屋根の上には風見かざみきしっている。といからは点滴しずくがたれている。御告みつげいのりの鐘が鳴る。
嗚呼はたあだし密偈みつげのあらずもがな
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)