御告みつげ)” の例文
眠りかけてるようなものうい町の鐘が、夕の御告みつげいのりの時刻を知らしていた。おぼろな願望が、かすかな予感が、夢想に沈んでる子供の心に目覚めてきた。
御告みつげの鐘も鳴りやんで
しばらくすると、毛布の下にかがまっていた子供は、そっと顔をのぞき出す。屋根の上には風見かざみきしっている。といからは点滴しずくがたれている。御告みつげいのりの鐘が鳴る。