“おつげ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御告50.0%
御託宣16.7%
託宣16.7%
詫宣16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寝房ドルトアールのあるほうから入寝の鐘の音がきこえてくる。まるで天の御告おつげのような三点の鐘。
葡萄蔓の束 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
どの道、妙に惚れてる奴だから、その真実愛しているものの云うことは、娘に取っては、神仏かみほとけ御託宣おつげ同一おんなじです。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しゃ!明神様の託宣おつげ——と眼玉まなこだまにらんで見れば、どうやら近頃から逗留とうりゅうした渡りものの書生坊しょせっぽう、悪く優しげな顔色つらつきも、絵草子で見た自来也じらいやだぞ、盗賊の張本ござんなれ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何が幸いになるかも知れぬ、差し込んだ雷光が余の為には天の詫宣おつげであった、此の光で塔の底の秘密が見えた。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)