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祈
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いのり
ふりがな文庫
“
祈
(
いのり
)” の例文
一
筆
(
ふで
)
申上參せ候扨々思ひ掛なく九
印
(
しるし
)
出拔
(
だしぬけ
)
に歸國致し途方に暮參せ候豫々夫婦になり度
祈
(
いのり
)
居候へども此の後は
寛々
(
ゆる/\
)
御げんもじも
心元
(
こゝろもと
)
なく
存
(
ぞんじ
)
參せ候
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それにつられて、ほかの二人も、口の中でお
祈
(
いのり
)
をはじめました。もう人間の力では、どうすることも出来なかったのです。
新宝島
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
我らより熱誠なる
祈
(
いのり
)
の出ずる時、神はその大なる
御手
(
みて
)
を伸ばして海を制し給う。かくて我らの
衷
(
うち
)
の海は止まるのである。
ヨブ記講演
(新字新仮名)
/
内村鑑三
(著)
あの頃は禁制といっても大したことはありませんでした。山形におる頃は、私も鹿の子様と一緒に、お
祈
(
いのり
)
ごっこを
十字架観音
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
翁は、外に
暴
(
あ
)
れ狂う吹雪も知らぬ如く、全く時間と空間の裡から、見捨てられた人のように眤として身動きもせずに跪ずいて神に何事をか
祈
(
いのり
)
を捧げていた。
点
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
只今致方無
二
御座
一
、目黒の不動へ參詣致、命に替て
祈願
(
きぐわん
)
をこらし、晝夜
祈
(
いのり
)
入事に御座候。
熟
(
つら/\
)
思慮
(
しりよ
)
仕候處、いづれなり奸女をたをし候外無
レ
望時と伺居申候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
又
(
また
)
諸所
(
しよしよ
)
の
修道院
(
しうだうゐん
)
を
訪
(
ともら
)
つて、もはや
此世
(
このよ
)
に
居
(
ゐ
)
ない
会友
(
くわいいう
)
の
為
(
ため
)
に
祈
(
いのり
)
を
上
(
あ
)
げ、
其名
(
そのな
)
を
巻物
(
まきもの
)
に
書
(
か
)
きとめて、
寺
(
てら
)
から
寺
(
てら
)
へと
其過去帳
(
そのくわこちやう
)
を
持回
(
もちまは
)
つたなら、
皆
(
みんな
)
も
嘸
(
さぞ
)
悦
(
よろこ
)
ぶ
事
(
こと
)
であらうが、
第
(
だい
)
一
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
お
祈
(
いのり
)
したりして居たんですよ、私もう——
怖
(
こは
)
くて怖くて神様の
御前
(
おんまへ
)
へ出られないんですもの——
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
城壁の上の広場に、約四五十人の人々が、しずかに月に向って、
無言
(
むごん
)
の
祈
(
いのり
)
をささげている。
霊魂第十号の秘密
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
猶
(
なほ
)
計較
(
はか
)
りなん。
三六九
小松原の
三七〇
道成寺に、
三七一
法海和尚
(
ほふかいをしやう
)
とて貴き
祈
(
いのり
)
の師おはす。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
表沙汰にはしてもらいたくないと、約束をしてかかった
祈
(
いのり
)
なんだそうだから
僥倖
(
しあわせ
)
さ。
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
或
(
ある
)
ひは
兵卒
(
へいそつ
)
の
頸筋元
(
くびすぢもと
)
を
駈𢌞
(
かけまは
)
る、すると
敵
(
てき
)
の
首
(
くび
)
を
取
(
と
)
る
夢
(
ゆめ
)
やら、
攻略
(
のっとり
)
やら、
伏兵
(
ふせぜい
)
やら、
西班牙
(
イスパニア
)
の
名劍
(
めいけん
)
やら、
底拔
(
そこぬけ
)
の
祝盃
(
しゅくはい
)
やら、
途端
(
とたん
)
に
耳元
(
みゝもと
)
で
陣太鼓
(
ぢんだいこ
)
、
飛上
(
とびあが
)
る、
目
(
め
)
を
覺
(
さま
)
す、おびえ
駭
(
おどろ
)
いて、
一言二言
(
ひとことふたこと
)
祈
(
いのり
)
をする
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
それにあの方のいらっしゃる所では、お
祈
(
いのり
)
が丸で出来ないので
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
なほも
善主麿
(
ぜんすまろ
)
、おおらつしよの
祈
(
いのり
)
をつづけながら……
北原白秋氏の肖像
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
善主麿
(
ぜんすまろ
)
、
今日
(
けふ
)
を
祈
(
いのり
)
に
身
(
み
)
も
霊
(
たま
)
も
薫
(
くゆ
)
りこがるる。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いろ/\の
祈
(
いのり
)
を花に
籠
(
こも
)
り居て
等躬
(
とうきゅう
)
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
祈
(
いのり
)
居
(
ゐ
)
る中又半年も待けれども
音沙汰
(
おとさた
)
なければ或時母は吉三郎に申
樣
(
やう
)
二人して江戸へ
出
(
いで
)
先達
(
せんだつ
)
てより
噂
(
うはさ
)
の如く
江戸通
(
えどとほ
)
り油町なれば尋ね
行
(
ゆ
)
き利兵衞殿に
會
(
あう
)
て
談判
(
かけあひ
)
我々親子を
引取
(
ひきとる
)
や否や
其心底
(
そのしんてい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
一夜
(
ひとよさ
)
祈
(
いのり
)
はあげたけれど、用の間が忙しゅうて、夜さり高津の蛇穴へ放しに
行
(
ゆ
)
く
隙
(
ひま
)
がない、頼まれて
欲
(
ほし
)
い——云うて、美津さんに
託
(
ことづ
)
きょう、とそれが用で顔見に
行
(
ゆ
)
かはった云うたやないか。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
もし、あなた、お薬が好く利くようにお
祈
(
いのり
)
申します。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
その
勢
(
いきおい
)
でな、いらだか、
苛
(
いら
)
って、
揉
(
もみ
)
上げ、
押摺
(
おしす
)
り、貴辺が御無事に下山のほどを、先刻この森の中へ、夢のようにお
立出
(
たちい
)
でになった御姿を見まするまで、明王の霊前に
祈
(
いのり
)
を上げておりました。
星女郎
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
祈
(
いのり
)
が余り早く聞かれたのか。7910
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
それもこれも、
貴方
(
あんた
)
がた、芝居の事があってから、あんな奉公早う
罷
(
や
)
めて、すぐにも夫婦になれるようにと、
身体
(
からだ
)
は両方別れていて、言合せはせぬけれど、同じ日、同じ時に、同じ
祈
(
いのり
)
を掛けやはる。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
祈
常用漢字
中学
部首:⽰
8画
“祈”を含む語句
祈祷
祈願
御祈祷
祈祷所
加持祈祷
祈祷書
祈誓
祈請
祈年
祈祷者
祈祷会
祈祷式
祈祷料
祈祷文
祈狩
祈雨
祈願所
祈祷場
祈祷台
祈年祭
...