“祈請”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きしょう50.0%
きせい50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時はかねて法然から三宝に祈請きしょうすべしということを教えられて東大寺に参詣しての思わぬ獲物であった。
法然行伝 (新字新仮名) / 中里介山(著)
または難船をした者が遥かにこの御岳に祈請きしょうして、つつがなく島に戻った話もある。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
それからまた、春にでもなったら、お礼詣りをかね、後々も、本位田家のため御加護を祈請きせいするのだと、幾度も、又八は聞かされていた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
四郎がたとえこの町へ帰って来てもどうなるものではない。馬鹿を悧巧にしてやることが出来るというでもないがしかしとにかく、早く帰って来て欲しいと神仏へ祈請きせいもした。
みちのく (新字新仮名) / 岡本かの子(著)