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桃青
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たうせい
ふりがな文庫
“
桃青
(
たうせい
)” の例文
かうして、古今に
倫
(
りん
)
を絶した俳諧の大宗匠、芭蕉庵松尾
桃青
(
たうせい
)
は、「悲歎かぎりなき」門弟たちに囲まれた儘、
溘然
(
かふぜん
)
として
属纊
(
しよくくわう
)
に就いたのである。
枯野抄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
はじめ
宗房
(
むねふさ
)
といへり、季吟翁の
句集
(
くしふ
)
のものにも宗房とあり。
延宝
(
えんはう
)
のすゑはじめて江戸に来り
杉風
(
さんふう
)
が家に
寄
(
よる
)
、(小田原町鯉屋藤左ヱ門)
剃髪
(
ていはつ
)
して
素宣
(
そせん
)
といへり、
桃青
(
たうせい
)
は
后
(
のち
)
の名なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
この青い細長い形の
優雅
(
いうが
)
な虫は、そのきやしやな背中の
頂
(
いただき
)
のところだけ赤茶けた色をして居た。彼は螢の首すぢの赤いことを初めて知り得て、それを歌つた松尾
桃青
(
たうせい
)
の心持を感ずることが出来た。
田園の憂欝:或は病める薔薇
(新字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
御堂前南久太郎町
(
みだうまへみなみきうたらうまち
)
、花屋仁左衛門の裏座敷では、当時俳諧の大宗匠と仰がれた芭蕉庵松尾
桃青
(
たうせい
)
が、四方から集つて来た門下の人人に介抱されながら、五十一歳を
一期
(
いちご
)
として
枯野抄
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
はじめ
宗房
(
むねふさ
)
といへり、季吟翁の
句集
(
くしふ
)
のものにも宗房とあり。
延宝
(
えんはう
)
のすゑはじめて江戸に来り
杉風
(
さんふう
)
が家に
寄
(
よる
)
、(小田原町鯉屋藤左ヱ門)
剃髪
(
ていはつ
)
して
素宣
(
そせん
)
といへり、
桃青
(
たうせい
)
は
后
(
のち
)
の名なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
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古入道は失せにけり露
桃青
(
たうせい
)
芭蕉雑記
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
桃
常用漢字
中学
部首:⽊
10画
青
常用漢字
小1
部首:⾭
8画
“桃青”で始まる語句
桃青忌