“奔濤”の読み方と例文
読み方割合
ほんとう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
断層をなした激流の見渡すかぎりは、白波天にみなぎり奔濤ほんとう渓潭けいたんを噛み、岸に立つや否、馬いななき衣は颯々さっさつの霧に濡れた。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど、奔濤ほんとうは、迫って来た。すでに防禦線の一角はくずれ、中国も時代の旋風の外ではあり得なくなったのである。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「勝機は今!」と、確信したものか、奔濤ほんとうの勢いをそのまま揚げて、直ちに、小沛まで詰め寄せてきた。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)