“群青色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぐんじやういろ66.7%
ぐんじょういろ16.7%
ウルトラメエル16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
底深い群青色ぐんじやういろの、表ほのかにいぶりて弓形に張り渡したる眞晝の空、其處には力の滿ち極まつた靜寂しじま光輝かがやきがあり、悲哀かなしみがある。
が、群青色ぐんじょういろにはろばろと続いている太平洋の上には、信天翁あほうどりの一群が、飛びうているほかは、何物も見えない。成経や康頼を乗せた船が、今まで視野の中に止っているはずはなかった。
俊寛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
それはすつかり群青色ウルトラメエルと薔薇色とに濡れてゐて、その穗先は葵色モオヴと空色とにうつすら染まりながら、まだ畑の土のこびりついてゐるその先端に行くにしたがつて漸々に
プルウストの文体について (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)