“葵色”の読み方と例文
読み方割合
モオヴ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二三の花はまだ彼等の花のデリケエトな氣泡(bulles)を葵色モオヴの高い枝付燭臺のやうに噴出(effusaient)させてゐたけれど
プルウストの文体について (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)
葵色モオヴの山壁、紺青の湖、それを縁どる黒猫の背に似たもみの林。
チロルの旅 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
それはすつかり群青色ウルトラメエルと薔薇色とに濡れてゐて、その穗先は葵色モオヴと空色とにうつすら染まりながら、まだ畑の土のこびりついてゐるその先端に行くにしたがつて漸々に
プルウストの文体について (旧字旧仮名) / 堀辰雄(著)