“赤葵色”の読み方と例文
読み方割合
モーヴ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石黒大尉の無感覚な顔が、こんな生彩を帯びることもあるのかと思われるほど、額際まで生々とした赤葵色モーヴに染り、手摺に掴まって寝ている山内を見おろしながら
ノア (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
港は薄い赤葵色モーヴから澄んだ水色になり、シルエットのように浮かんでいるアメリカの軍艦の探照燈が、青白い長い手で雲の腹を撫でたり、岬のほうを手さぐりしたりしている。
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)