“大群”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たいぐん77.8%
おおむれ11.1%
むれ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぐんが、はなびらをりまいたように、そらったのです。つづいて大群たいぐん大空おおぞらをかすめて、さきんでいった、れのあとにつづきました。
北海の波にさらわれた蛾 (新字新仮名) / 小川未明(著)
のたりと蚯蚓みみず雨乞あまごいに出そうな汐筋しおすじの窪地を、列を造って船虫がはいまわる……その上を、羽虫の大群おおむれが、随所に固って濛々もうもうと、舞っているのが炎天に火薬の煙のように見えました。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そこで「この鯖をドウしてったか」と詰問すると澄ましたものだ。古ぼけた一本釣の道具を出して「ちょうど大群むれに行き当りましたので……」
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)