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群
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む
ふりがな文庫
“
群
(
む
)” の例文
やがて、
静
(
しず
)
かに、
日
(
ひ
)
は
暮
(
く
)
れかかりました。からすの
群
(
む
)
れは、七
羽
(
わ
)
、九
羽
(
わ
)
、五
羽
(
わ
)
というふうに、それぞれ
列
(
れつ
)
を
造
(
つく
)
って
飛
(
と
)
んで
帰
(
かえ
)
りました。
翼の破れたからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
塔
(
たふ
)
の
上
(
うへ
)
には
鳩
(
はと
)
が
群
(
む
)
れ
居
(
ゐ
)
、
群
(
む
)
れ
遊
(
あそ
)
ぶさうである。
尚
(
な
)
ほ
聞
(
き
)
く。
花屋敷
(
はなやしき
)
の
火
(
ひ
)
をのがれた
象
(
ざう
)
は
此
(
こ
)
の
塔
(
たふ
)
の
下
(
した
)
に
生
(
い
)
きた。
象
(
ざう
)
は
寶塔
(
はうたふ
)
を
背
(
せ
)
にして
白
(
しろ
)
い。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
群
(
む
)
れ
鴉
(
がらす
)
のような大勢に、取り巻かれて行ったのを見ただけで、しかとは申されませんが、その駕はどうも二つのように思いました」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今日もお昼に、彼らは、足を引きずり、羊の
群
(
む
)
れのようにぞろぞろ中学校から帰ってくる。にんじんは、首を
垂
(
た
)
れて歩いていた。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
親方は
案内
(
あんない
)
を知っているらしくせまい通りにこみ合う
往来
(
おうらい
)
の人の
群
(
む
)
れを分けて進んだ。わたしはそのそばに
寄
(
よ
)
りそって歩いた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
▼ もっと見る
その
妃
(
きさき
)
を描き
女神
(
めがみ
)
を描き、
或
(
ある
)
は
紅
(
くれない
)
の島に
群
(
む
)
れなして
波間
(
なみま
)
に浮ぶナンフ或は妖艶の人魚の姫。或はまた四季の眺めを
形取
(
かたど
)
る肉付のよきポモンの女神。
浮世絵の鑑賞
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その
群
(
む
)
れから、こういって声をかけた者がある。長屋のずっと奥にすんでいる、どこかの見世物小屋の木戸番です。
丹下左膳:02 こけ猿の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
するとぴたっと鳥の
群
(
む
)
れは通らなくなり、それと同時にぴしゃあんというつぶれたような音が川下の方で
起
(
お
)
こって、それからしばらくしいんとしました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
それが
少女
(
せうぢよ
)
であれば
少
(
すくな
)
くとも三四
人
(
にん
)
が
群
(
む
)
れて
飾
(
かざ
)
られた
花笠
(
はながさ
)
深
(
ふか
)
く
顏
(
かほ
)
が
掩
(
おほ
)
はれて
居
(
ゐ
)
るのにそれでも
猶且
(
やつぱり
)
知
(
し
)
られることを
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
阪を上り果てゝ、
囲
(
かこ
)
いのトゲ
付
(
つき
)
鉄線
(
はりがね
)
を
潜
(
くぐ
)
り、放牧場を西へ西へと歩む。赭い牛や黒馬が、親子友だち三々伍々、
群
(
む
)
れ離れ寝たり起きたり
自在
(
じざい
)
に遊んで居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
ただ広びろとつづいた
渚
(
なぎさ
)
に浪の倒れているばかりだった。
葭簾囲
(
よしずがこ
)
いの着もの
脱
(
ぬ
)
ぎ場にも、——そこには茶色の犬が一匹、
細
(
こま
)
かい
羽虫
(
はむし
)
の
群
(
む
)
れを追いかけていた。
海のほとり
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
向
(
むこ
)
うの峯より何百とも知れぬ狼此方へ
群
(
む
)
れて走りくるを見て恐ろしさに堪えず、樹の
梢
(
こずえ
)
に
上
(
のぼ
)
りてありしに、その樹の下を
夥
(
おびただ
)
しき足音して走り過ぎ北の方へ行けり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
かれら四人は、ふんぜんと
群
(
む
)
れをはなれて
甲板
(
かんぱん
)
の片すみに立ち、
反抗
(
はんこう
)
の
気勢
(
きせい
)
を示そうとした。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
すると不意に——岸の上に、ざわめきや、高笑いや、
松明
(
たいまつ
)
や、
手太鼓
(
てだいこ
)
があらわれるの。……それは、バッカスの
巫女
(
みこ
)
が
群
(
む
)
れをなして、歌ったり叫んだりして走ってくるのよ。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
玄竹
(
げんちく
)
の
高
(
たか
)
い
聲
(
こゑ
)
に
驚
(
おどろ
)
いて、
百姓
(
ひやくしやう
)
町人
(
ちやうにん
)
の
群
(
む
)
れまでが、
後退
(
あとずさ
)
りするのを、
玄竹
(
げんちく
)
は
優
(
やさ
)
しく
見
(
み
)
やつて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
新
(
あらた
)
しき
年
(
とし
)
の
始
(
はじめ
)
に
思
(
おも
)
ふどちい
群
(
む
)
れて
居
(
を
)
れば
嬉
(
うれ
)
しくもあるか 〔巻十九・四二八四〕 道祖王
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
今宵
(
こよひ
)
、
陋屋
(
らうをく
)
にて、
地
(
ち
)
を
蹈
(
ふ
)
む
明星
(
みょうじゃう
)
が
群
(
む
)
れ
輝
(
かゞや
)
き、
暗天
(
やみぞら
)
をさへも
明
(
あかる
)
う
照
(
て
)
らすを
御覽
(
ごらん
)
あれ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
鐘の音は我を
聖
(
サン
)
ピエトロの寺に誘ひぬ。嘗て
外國人
(
とつくにびと
)
ありて此寺の堂奧はこゝに盡きたりとおもひぬといふ、いと廣き
前廳
(
まへには
)
に、人あまた
群
(
む
)
れたるさま、
大路
(
おほぢ
)
の上又天使橋の上に殊ならず。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
そして吉田が病院へ来て以来最もしみじみした印象をうけていたものはこの付添婦という寂しい女達の
群
(
む
)
れのことであって、それらの人達はみな単なる生活の必要というだけではなしに
のんきな患者
(新字新仮名)
/
梶井基次郎
(著)
このカニの
群
(
む
)
れを、あんなにおそれたのは、なぜでしょう。
妖星人R
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
洞窟に光は入らず黒き水の湧くが如くに黒鯛
群
(
む
)
るる
河馬
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
師走業
(
しはすがふ
)
我が
家
(
や
)
の市は
大歳
(
おほどし
)
と千石船の
群
(
む
)
れて
泊
(
は
)
てにし
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
こは何ぞ、「
畏怖
(
ゐふ
)
」の
黨
(
ともがら
)
群
(
む
)
れ寄せて我を圍むか。
有明集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
擧
(
こぞ
)
りて
群
(
む
)
れゐふくまれて
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
悠
(
ゆるや
)
かに
群
(
む
)
れとび去りぬ。
しやうりの歌
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
鳥
(
とり
)
啼
(
な
)
くも
魚
(
うを
)
群
(
む
)
れ
飛
(
と
)
ぶも
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
犬
(
いぬ
)
の
群
(
む
)
れ
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
見
(
み
)
わたすと、
乳色
(
ちちいろ
)
の
雲
(
くも
)
が、ちょうど
牧人
(
ぼくじん
)
の、
羊
(
ひつじ
)
の
群
(
む
)
れを
追
(
お
)
うように、
町
(
まち
)
を
見
(
み
)
おろしながら、
飛
(
と
)
んでいくのでした。
風
(
かぜ
)
は、
彼
(
かれ
)
の
耳
(
みみ
)
もとへ
風はささやく
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
暴風雨
(
ばうふうう
)
の
年
(
とし
)
から、ばつたり
來
(
こ
)
なく
成
(
な
)
つた。それが、
今年
(
ことし
)
、しかもあの
大地震
(
おほぢしん
)
の
前
(
まへ
)
の
日
(
ひ
)
の
暮方
(
くれがた
)
に、
空
(
そら
)
を
波
(
なみ
)
のやうに
群
(
む
)
れて
渡
(
わた
)
りついた。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
(さては、親鸞を)と山伏は方々から再び峠の一ヵ所に
群
(
む
)
れ集まった。その中には、
眉間
(
みけん
)
に青白い焦躁を刻んでいる弁円の顔もあった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
唯
(
ただ
)
勝手口につづく
軒先
(
のきさき
)
の
葡萄棚
(
ぶどうだな
)
に、今がその花の咲く頃と見えて、
虻
(
あぶ
)
の
群
(
む
)
れあつまって
唸
(
うな
)
る声が独り夏の日の永いことを知らせているばかりである。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
雀の
群
(
む
)
れは
生籬
(
いけがき
)
から生籬に飛びうつる。二人の猟師は、雀が眠ってでもいるかのように、背中を丸くして、そうっと近づいて行く。雀の群れはじっとしていない。
にんじん
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
子どもたちの
群
(
む
)
れがあとからかけてついて来た。やがて広場に着いたじぶんには、わたしたちの行列に、はるか多い見物の行列がつながって、たいした人だかりであった。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
足の下で、
奈良
(
なら
)
の町の火が美しくつき出した。
蜂
(
はち
)
の
群
(
む
)
れの
唸呍
(
つぶやき
)
の様な人声物音が響く。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
とつぜん大きな波は、黒雲をかすめて百千の
猛獣
(
もうじゅう
)
の
群
(
む
)
れのごとく、おしよせてきた。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
是などもまた確かに
群
(
む
)
れて旅行く女たちの生活であって、静かにその歌の声に聴き入った人々の背後には、秋の夜明けの
白々
(
しらじら
)
とした
東雲
(
しののめ
)
が、もううそ寒く近よって来ている感じがする。
木綿以前の事
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
ある時
石川郡
(
いしかわごおり
)
市川
(
いちかわ
)
村の
青田
(
あおた
)
へ
丹頂
(
たんちょう
)
の鶴
群
(
む
)
れ
下
(
くだ
)
れるよし、
御鳥見役
(
おとりみやく
)
より
御鷹部屋
(
おたかべや
)
へ
御
(
ご
)
注進になり、
若年寄
(
わかどしより
)
より直接
言上
(
ごんじょう
)
に及びければ、
上様
(
うえさま
)
には
御満悦
(
ごまんえつ
)
に
思召
(
おぼしめ
)
され、翌朝
卯
(
う
)
の
刻
(
こく
)
御供揃
(
おともぞろ
)
い相済み
三右衛門の罪
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それといっしょにまた
幾万
(
いくまん
)
という鳥の
群
(
む
)
れがそらをまっすぐにかけたのです。
二人
(
ふたり
)
の顔を出しているまん中の
窓
(
まど
)
からあの女の子が顔を出して
美
(
うつく
)
しい
頬
(
ほお
)
をかがやかせながらそらを
仰
(
あお
)
ぎました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
相変らず疑ぐりぶかい
鴉
(
からす
)
の
群
(
む
)
れが、すっかり葉の落ちた
白樺
(
しらかば
)
の高い高いてっぺんに止って、思い出したようにカアカア鳴いていた。太陽と風が、そのまばらな
枝
(
えだ
)
の間に、静かにたわむれていた。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
群
(
む
)
れつどひ、
兩手
(
もろて
)
あはせぬ。
思ひ出:抒情小曲集
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
あくる
日
(
ひ
)
から、
日暮
(
ひぐ
)
れ
方
(
がた
)
になって
夕焼
(
ゆうや
)
けが
西
(
にし
)
の
空
(
そら
)
を
彩
(
いろど
)
るころになると、
三郎
(
さぶろう
)
は
野
(
の
)
の
方
(
ほう
)
へと
憧
(
あこが
)
れて、
友
(
とも
)
だちの
群
(
む
)
れから
離
(
はな
)
れてゆきました。
空色の着物をきた子供
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
小文治
(
こぶんじ
)
はふしんな顔をしたが、もう
龍太郎
(
りゅうたろう
)
がいっさんにかけだしたので、あわててあとからつづいてゆくと、うわさにたがわぬ人
群
(
む
)
れだ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
前日
(
ぜんじつ
)
、
子
(
ね
)
の
口
(
くち
)
の
朝
(
あさ
)
の
汀
(
みぎは
)
に
打
(
う
)
ち
群
(
む
)
るゝ
飴色
(
あめいろ
)
の
小蝦
(
こえび
)
の
下
(
した
)
を、ちよろ/\と
走
(
はし
)
つた——
真黒
(
まつくろ
)
な
蠑螈
(
ゐもり
)
に
似
(
に
)
て
双
(
ふたつ
)
ながら、こゝに
其
(
そ
)
の
丈
(
たけ
)
十
丈
(
ぢやう
)
に
余
(
あま
)
んぬる。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それはがんか野の白鳥のさけび声であったろう。この気ちがいじみた鳥の
群
(
む
)
れは、わたしたちの頭の上を
飛
(
と
)
んだと思うと、もう北から南のほうへおもしろそうにかけって行った。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
荒布
(
あらぬの
)
の前掛を締めた荷揚の人足が水に臨んだ倉の戸口に
蹲踞
(
しゃが
)
んで凉んでいると、
往来際
(
おうらいぎわ
)
には荷車の馬が
鬣
(
たてがみ
)
を垂して眼を細くし、蠅の
群
(
む
)
れを追払う元気もないようにじっとしている。
夏の町
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ただ
波頭
(
なみがしら
)
が
白
(
しろ
)
く
見
(
み
)
えるかと
思
(
おも
)
うと
消
(
き
)
えたりして、
渺茫
(
びょうぼう
)
とした
海原
(
うなばら
)
を
幾
(
いく
)
百
万
(
まん
)
の
白
(
しろ
)
いうさぎの
群
(
む
)
れが
駆
(
か
)
けまわっているように
思
(
おも
)
われました。
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
竹童はその声に、はじめてわれに
返
(
かえ
)
ったように、万千代のすがたと、あたりに
群
(
む
)
れているとんぼ
組
(
ぐみ
)
の少年たちを見まわした。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
遠近
(
をちこち
)
の
山
(
やま
)
の
影
(
かげ
)
、
森
(
もり
)
の
色
(
いろ
)
、
軒
(
のき
)
に
沈
(
しづ
)
み、
棟
(
むね
)
に
浮
(
う
)
きて、
稚子
(
をさなご
)
の
船
(
ふね
)
小溝
(
こみぞ
)
を
飛
(
と
)
ぶ
時
(
とき
)
、
海豚
(
いるか
)
は
群
(
む
)
れて
沖
(
おき
)
を
渡
(
わた
)
る、
凄
(
すご
)
きは
鰻
(
うなぎ
)
掻
(
か
)
く
灯
(
ともし
)
ぞかし。
五月より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そのあくる
日
(
ひ
)
も、
彼
(
かれ
)
は、
外
(
そと
)
の
往来
(
おうらい
)
に
立
(
た
)
って、からすの
群
(
む
)
れを
見送
(
みおく
)
りました。やはり、
哀
(
あわ
)
れなからすの
姿
(
すがた
)
はその
列
(
れつ
)
には、なかったのでした。
翼の破れたからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今
(
いま
)
では
再
(
ふたゝ
)
び、もとの
通
(
とほ
)
り
梢
(
こずゑ
)
も
高
(
たか
)
し、
茂
(
しげ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
其
(
そ
)
の
暴風雨
(
ばうふうう
)
の
前
(
まへ
)
、
二三年
(
にさんねん
)
引續
(
ひきつゞ
)
いて、
兩方
(
りやうはう
)
の
樹
(
き
)
へ
無數
(
むすう
)
の
椋鳥
(
むくどり
)
が
群
(
む
)
れて
來
(
き
)
た。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“群”の意味
《名詞》
(グン) 多くの同類のものが集まっているもの。むれ。群がり。集まり。
(グン) 空でない集合 G とその上の二項演算 μ: G × G → G の組 (G, μ) について、結合法則、単位元の存在、逆元の存在の三つの性質をもつものをいう。
(むれ) 人や動物が集まっていること。特に目的なく集まっているときに用いる。
(出典:Wiktionary)
群
常用漢字
小4
部首:⽺
13画
“群”を含む語句
群集
群衆
人群
一群
家群
群立
群雀
群生
群鶴
群青
拔群
大群
群山
群青色
群行
群島
群葉
群鳥
石群
平群
...