ムラ)” の例文
さうしてとう/\、里らしい家ムラの見える小高い岡の上に出た時は、裳も、著物も、肌の出るほど、ちぎれて居た。空には、夕月が光りを増して來てゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
さうしてとう/\、里らしい家ムラの見える小高い岡の上に出た時は、裳も、著物も、肌の出るほど、ちぎれて居た。空には、夕月が光りを増して來てゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
日吉の神輿は、京方へおりると、きまつて加茂河原の細工(皮)の家ムラに立ちよられた。さうして権現が人間の世に、世話を申した「小次郎」の子孫のもてなしを受けられるのだと説明してゐる。
村々の祭り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)