“ムラ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:むら
語句割合
37.5%
25.0%
地方12.5%
12.5%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さうしてとう/\、里らしい家ムラの見える小高い岡の上に出た時は、裳も、著物も、肌の出るほど、ちぎれて居た。空には、夕月が光りを増して來てゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
真に用うる具眼者ぐがんしゃがいないのじゃ。孔子もいっているではないか。——十シツムラニハ必ズ忠信ノ人アリ——と。何でこの広い諸国に俊傑がいないといえよう
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かう言つた宮廷と、里方との交渉は、首里の芸能と、地方ムラの民俗芸術との間に、相互作用を容易ならしめたのである。
組踊り以前 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此が、都では「組み踊り」、地方ムラでは「村踊り」と言はれてゐる、二種のものである。
組踊り以前 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さつきも話に出た、伊勢の奄芸郡の人が、祭りに参加するなど言ふことも、三輪の神人が山川隔てた北伊勢に居た事を見せてゐるのである。かうした村を、やはり単に「ムラ」或は神人村と言うて居た。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
燈明寺ムラなる新田義貞公の石碑見まつりて
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)