“ぢかた”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ヂカタ
語句割合
地方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
踊の済んだ時に、もうこれでいゝと思つた心持と、地方ぢかたの座を背にして、扇を膝に当てながら歌の起るのを待つて居た記憶はありますが、その間の気分などは皆忘れてしまひました。
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
その間にも普賢菩薩のお妙が、人間象の背の上で、兎もすれば安定を失つて、見物がドツと笑ふのが、囃子方の鳴物や、地方ぢかたの唄を壓して、氣が遠くなるほど、夜の空氣を搖すぶります。
銭形平次捕物控:315 毒矢 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
其時に得た學問は、右の開墾や水理すべて地方ぢかたの事で、秣場まつぢやうつぶして畑地とする損益とか、河流の改修に就いての利害とか、その土地々々でいろ/\な問題に出遇つて、種々な研究をしつゝ歩いた。
兵馬倥偬の人 (旧字旧仮名) / 塚原渋柿園塚原蓼洲(著)