“じかた”の漢字の書き方と例文
語句割合
地方100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちょうど石廊岬いろうざきの端をかわし、右に神子元島みこもとじま地方じかたが見えかかるころ、未申ひつじさるの沖あいに一艘の船影が浮かびあがって来た。
顎十郎捕物帳:13 遠島船 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
当人もかねてそれを懸念けねんしたらしく、地方じかたで舞を引き立てるように、今日は特に幸子の琴の師匠である菊岡検校けんぎょうの娘をわずらわして、三味線に出てもらったのであったが
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
制服を着、帽子を胡座あぐらの上にのせ、浮れていた。地方じかたの唄をすっかり暗誦していて合わせたり
高台寺 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)