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群
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たか
ふりがな文庫
“
群
(
たか
)” の例文
これは驚くねえ人参が牛蒡に成りますくらい蠅がたかります、玉子焼へ
群
(
たか
)
ると豆腐入が今度は胡摩入り豆腐に成ります、何うも宜うがす
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
淫靡
(
いんぴ
)
、精根、
類
(
たぐい
)
の無い饒舌の珍らしさに、後から後からと黒山のように
群
(
たか
)
って、盛んに拍手し喝采もしていた聴衆も、あまりの目まぐるしさに
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
橋の
畔
(
たもと
)
に
佇立
(
たたず
)
んで往来を眺めると、雪に濡れた名物
生蕎麦
(
きそば
)
うんどんの旗の下には、人が黒山のように
群
(
たか
)
っておりました。
旧主人
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
津島さんが会社の倶楽部へ姿を現すと後進が
彼方此方
(
あっちこっち
)
から寄り
群
(
たか
)
る。頗る人気が好い。衣食足って大悟一番しているから、片言隻句
真
(
まこと
)
に能く凡俗に通じる。
小問題大問題
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
肝心の時は逃げ出して今頃十兵衞が周囲に蟻のやうに
群
(
たか
)
つて何の役に立つ、馬鹿ども、此方には亡者が出来かゝつて居るのだ、
鈍遅
(
どぢ
)
め、水でも汲んで来て
打注
(
ぶつか
)
けて遣れい
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
とは云っても覚えが有るものでございますから、
其所
(
そこ
)
は相手が女ながらも心に
怯
(
おく
)
れが来て段々後へ下る。すると段々見物の人が
群
(
たか
)
って
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
桟橋へ上って見て私の第一に喜んだのは、その前の広場に
群
(
たか
)
って客待ちしている簡素な馬車の幾つかであった。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
橋の
畔
(
たもと
)
にいる半玉を呼んだというものです——到頭、あの日は、皆なで
寄
(
よ
)
って
群
(
たか
)
って私を捕虜にして了った
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「私のことも井口が申上げるかも知れませんよ。男同志寄って
群
(
たか
)
って女を悪ものにしてしまいますのね」
髪の毛
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
肝心の時は逃げ出して今ごろ十兵衛が
周囲
(
まわり
)
に
蟻
(
あり
)
のように
群
(
たか
)
って何の役に立つ、馬鹿ども、こっちには
亡者
(
もうじゃ
)
ができかかって居るのだ、
鈍遅
(
どじ
)
め、水でも汲んで来て打っ
注
(
か
)
けてやれい
五重塔
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
況
(
いわ
)
んや皆寄って
群
(
たか
)
って助けようと努力するんですもの、死ぬ筈があるもんですか? それではお
大切
(
だいじ
)
に
親鳥子鳥
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
屠手は総懸りで寄つて
群
(
たか
)
つて、『しツ/\』と声を揚げ乍ら、無理無体に屠殺の小屋の方へ種牛を引入れた。屠手の
頭
(
かしら
)
は油断を見澄まして、素早く細引を投げ
搦
(
から
)
む。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ところが、いつの間に
群
(
たか
)
ったものか、赤や白の薔薇の徽章を浴衣の襟、あるいは背広のボタンの孔に挟んだ観光団の数十人が、往来から盛んにカメラを向けて騒いでいた。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
せめて金だけ返してやってくれと申入れましたる所、私に対して聞くに忍びぬ
悪口雑言
(
あっこうぞうごん
)
、其の上門弟ども一同寄って
群
(
たか
)
って手当り次第に打擲いたし、今でも此の通り
痕
(
あと
)
がございますが
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
屠手は多勢
寄
(
よ
)
って
群
(
たか
)
って、声を励ましたり、叱ったりして、じッとそこに動かない牛を無理やりに屠場の方へ引き入れた。屠場は板敷で、丁度浴場の広い流し場のように造られてある。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「それだのに寄って
群
(
たか
)
って渋谷の伯父さんまで引っ張って来てお膳立てをしてさ」
脱線息子
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
見付け次第に
欺
(
だま
)
したり
剥取
(
はぎと
)
ったりして親船へ持運びして、女の
好
(
い
)
いなア
頭
(
かしら
)
の妾、また頭の気に入らぬ女は寄って
群
(
たか
)
って勝手にした其の上に、新潟の
廓
(
くるわ
)
へ売飛ばすという寸法で、悪事に悪事を重ねる
中
(
うち
)
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
縁側
(
えんがわ
)
や
見透
(
みとお
)
しの狭い庭には男女の村童が
群
(
たか
)
って遊んでいる。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
幸太郎君の手の平が見舞いました。教官室ですから、皆寄って
群
(
たか
)
って大騒ぎです
変人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
捨吉は帳場の
側
(
わき
)
へ行って立って、皆の激しく働くさまを眺めた。
尖
(
とが
)
った出刃を手にして最初の縄を切る吉どんの手つきを。皆なで
寄
(
よ
)
って
群
(
たか
)
って
幾条
(
いくすじ
)
かの縄を解く腰つきを。開かれる薦包を。
桜の実の熟する時
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
女「豆じゃアござえません、あれは蠅が
群
(
たか
)
って居りやすので」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「心配するな、俺はもう何と云はれたつて姦通者に相違ないのだ、皆が皆寄つて
群
(
たか
)
つて苛めるならもつと
苛
(
いぢ
)
めろ、もつと
苛
(
いぢ
)
めろ、
一層
(
いつそ
)
の事ぐいと銀の槍でも突き通せ。」
汝
(
おまへ
)
の心はもうその時犇と優しい Tinka John の身体を
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
皆寄って
群
(
たか
)
って、悪口を言っているんです。尤も本人は新婚旅行中でした
求婚三銃士
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
といたずらものは寄って
群
(
たか
)
って米沢君に飲ませた。
髪の毛
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
と皆寄り
群
(
たか
)
った。
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“群”の意味
《名詞》
(グン) 多くの同類のものが集まっているもの。むれ。群がり。集まり。
(グン) 空でない集合 G とその上の二項演算 μ: G × G → G の組 (G, μ) について、結合法則、単位元の存在、逆元の存在の三つの性質をもつものをいう。
(むれ) 人や動物が集まっていること。特に目的なく集まっているときに用いる。
(出典:Wiktionary)
群
常用漢字
小4
部首:⽺
13画
“群”を含む語句
群集
群衆
人群
一群
家群
群立
群雀
群生
群鶴
群青
拔群
大群
群山
群青色
群行
群島
群葉
群鳥
石群
平群
...