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めがけ
はれ、
此方を
目懸けて
箭を
お政も今は一生懸命
邪魔し給ふなと云ながら用意の九寸五分を
晁りと
引拔家主目懸て
突きかゝるに吉兵衞は大いに驚きヤア
人殺し/\と
後をも見ずに逃出せばお政は
爰ぞと
混雜紛れに
込合人を
心得たる男なれば宅兵衞が
隙を
窺ひ持たる
太刀を打落し
痿む處を
續け打に
面を
目掛て討ければ宅兵衞は
眼昧みて
蹌踉を吾助は得たりと落たる刀を
敵と付
狙ふ事
偏に
麁忽の至りなり然ながら
強て
勝負を
望むと成ば
片ツ
端より我手に
掛今の
迷ひを覺して
呉んと彼の宅兵衞を殺して奪ひ取たる
脇指を引拔て
一討とお花を
目掛討て
掛るを
手元五尺
許り
斜かけに
切落せり兵助は心得たりと
飛込其斜かけに
切れし棹竹にて六郎右衞門が
脇腹目掛て
突込だり六郎右衞門は
堪得ず其處に
倒とぞ
倒れたり兵助
立寄六郎右衞門が
持し脇差にて
最期刀を