ちょ)” の例文
「その通りだ。そこで俺は三十七を金科玉条きんかぎょくじょうとしている。八以上は困ると言ってあるのに、青山君の奥さんは四十三のふとちょを持って来たんだ」
人生正会員 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
夫人おくさま御居室おいまへ踏込みやがって、勿体ない。人も無げなことをしやあがる。愛想の尽きた阿魔ッちょだ。
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「然ういう西洋の茶目さんが待ち伏せしていますから、うっかり通れませんわ。でも、何うしてもそこを通らなければならないようになっていますの。大威張りで通るのはふとちょのお婆さんばかりよ」
求婚三銃士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)