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一寸
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ちょっ
ふりがな文庫
“
一寸
(
ちょっ
)” の例文
夫も詳しくは覚えぬと云いますけれど
何
(
どう
)
だか顔が面長くて別に是と云う癖も無く
一寸
(
ちょっ
)
と見覚えの出来にくい恰好だッたと申ます
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
と双方とも丸でからッきし夢中で居りますると、
茲
(
こゝ
)
に一つの難儀がおこります
条
(
くだり
)
は
一寸
(
ちょっ
)
と一服いたして申し上げましょう。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
一寸
(
ちょっ
)
と君、一寸と『馬鹿野郎!』というような心持というのが僕には了解が出来ないが……そのどういうんだね?」
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
イワンは
一寸
(
ちょっ
)
と顔を赤くした。そうして特に見知り越しの私たちの眼と眼とぶつかると、
莞爾
(
かんじ
)
として片手をあげた。
フレップ・トリップ
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
そしてそれが常緑の葉と相映じて
発
(
ひ
)
らくという立派さ、
一寸
(
ちょっ
)
と他に類の無い花木である。
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
▼ もっと見る
一寸
(
ちょっ
)
と文呈上候。秋暑之処御安全慶賀之
至
(
いたりに
)
候。
扨
(
さて
)
先般は御来車
被下
(
くだされ
)
、
且
(
かつ
)
御土産に預り候所、足痛にて御目にかゝり
不申
(
もうさず
)
、失礼致候。其後御書面にも
預
(
あずかり
)
候所、
平臥
(
へいが
)
中
故
(
ゆえ
)
御無音申候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
いよ/\船の
仕度
(
したく
)
も出来て帰ると云う時に、軍艦の修覆その他の
入用
(
にゅうよう
)
を払いたいと云うと、
彼方
(
あっち
)
の人は
笑
(
わらっ
)
て居る。代金などゝは何の事だと云うような調子で
一寸
(
ちょっ
)
とも話にならない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「大変な
清教徒
(
ピュリタン
)
だ!」と松木が又た口を入れたのを、上村は
一寸
(
ちょっ
)
と
腮
(
あご
)
で止めて、ウイスキーを
嘗
(
な
)
めながら
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
利
(
きか
)
せて彼れが探り得たる所を探り得んと茲に来りし者なる
可
(
べ
)
し去れど谷間田は小使いより聞得し事ありて再び大鞆に胸中の秘密を語らじと思える者なれば
一寸
(
ちょっ
)
と大鞆の顔を
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
腫物
(
しゅもつ
)
が出来ても針をすることは
先
(
ま
)
ず見合せたいと
云
(
い
)
い、
一寸
(
ちょっ
)
とした怪我でも血が出ると
顔色
(
がんしょく
)
が青くなる。毎度都会の地にある
行倒
(
ゆきだおれ
)
、
首縊
(
くびくくり
)
、変死人などは何としても見ることが出来ない。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
侍「コレ/\
一寸
(
ちょっ
)
と此処へ来い」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何うしても谷間田は経験が詰んで居るだけ違います今其意見の
大略
(
あらまし
)
を聞てほと/\感心しました(荻)
夫
(
そり
)
ゃなア何うしても永年此道で苦労して居るから
一寸
(
ちょっ
)
と感心させる様な事を
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
「まアどうして」とお源は水を汲む手を
一寸
(
ちょっ
)
と休めて振り向いた。
竹の木戸
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
門口
(
かどぐち
)
まで送り、母なる人が
一寸
(
ちょっ
)
と上って茶を飲めと勧めたを辞し自宅へと帰路に
就
(
つ
)
きましたが、或
難
(
むずかし
)
い
謎
(
なぞ
)
をかけられ、それを解くと自分の運命の悲痛が
悉
(
ことごと
)
く
了解
(
わか
)
りでもするといったような心持がして
牛肉と馬鈴薯
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
内儀
(
ないぎ
)
を
一寸
(
ちょっ
)
と呼で呉れ下「
内儀
(
おかみ
)
さんは
最
(
も
)
う出て仕舞いましたよ」目科は驚きたる風を示し「其様な筈は無いよお前先程来た己の顔を忘れたな下「いえ爾では有ませんが、全く
内儀
(
おかみさん
)
は出て仕舞たのです、 ...
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
我手に
持
(
もて
)
る呼出状を
一寸
(
ちょっ
)
と眺めて
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
“一寸”の意味
《形容動詞》
一寸(ちょっと 別表記:鳥渡)
数量や程度がわずかであること。
《名詞》
一寸(いっすん)
一尺の十分の一。約3㎝。
ほんのわずかな物の例え。
(出典:Wiktionary)
一
常用漢字
小1
部首:⼀
1画
寸
常用漢字
小6
部首:⼨
3画
“一寸”で始まる語句
一寸法師
一寸々々
一寸見
一寸角
一寸試
一寸前後
一寸位
一寸遁
一寸刻
一寸前