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些
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ちッ
ふりがな文庫
“
些
(
ちッ
)” の例文
身動
(
みうごき
)
を
仕
(
し
)
たくも、不思議なるかな、
些
(
ちッ
)
とも出来んわい。其儘で暫く
経
(
た
)
つ。
竈馬
(
こおろぎ
)
の
啼
(
な
)
く
音
(
ね
)
、蜂の
唸声
(
うなりごえ
)
の外には何も聞えん。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
其癖
(
そのくせ
)
私は祖母を小馬鹿にしていた。何となく奥底が
見透
(
みすか
)
されるから、祖母が何と言ったって、
些
(
ちッ
)
とも
可怕
(
こわ
)
くない。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
から、
些
(
ちッ
)
とも不思議でも何でもないが、雪江さんという相手を失った
後
(
のち
)
も、私の恋は依然として胸に残っていた。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
序
(
ついで
)
に頭の
機能
(
はたらき
)
も
止
(
と
)
めて欲しいが、こればかりは
如何
(
どう
)
する事も出来ず、
千々
(
ちぢ
)
に思乱れ
種々
(
さまざま
)
に
思佗
(
おもいわび
)
て頭に
些
(
いささか
)
の隙も無いけれど、よしこれとても
些
(
ちッ
)
との
間
(
ま
)
の辛抱。
四日間
(新字新仮名)
/
フセヴォロド・ミハイロヴィチ・ガールシン
(著)
私が
些
(
ちッ
)
とも邪魔な事はないといって止めたけれど、最う斯うなっては
留
(
とま
)
らない、雪江さんは出て行って了う。松も出て
行
(
い
)
く。私一人になって了った。詰らない……
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
▼ もっと見る
「畜生……馬鹿……口なんぞ聞いてくれなくッたッて
些
(
ちッ
)
とも困りゃしないぞ……馬鹿……」
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
些
漢検準1級
部首:⼆
7画
“些”を含む語句
些少
些々
些事
些細
些末
些子
些程
些中
些細事
露些
一些事
今些
些額
些許
些計
些箇
些末事
些末主義
些技
些小
...