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些
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ほん
ふりがな文庫
“
些
(
ほん
)” の例文
那処
(
あすこ
)
に遠く
些
(
ほん
)
の
小楊枝
(
こようじ
)
ほどの棒が見えませう、あれが旗なので、
浅黄
(
あさぎ
)
に赤い
柳条
(
しま
)
の模様まで
昭然
(
はつきり
)
見えて、さうして
旗竿
(
はたさを
)
の
頭
(
さき
)
に
鳶
(
とび
)
が
宿
(
とま
)
つてゐるが手に取るやう
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此方
(
こちら
)
も会ふのが
億劫
(
おくゝふ
)
で、いつか/\と思ひながら、今だに
着手
(
ちやくしゆ
)
もせずに
居
(
を
)
ると
云
(
い
)
ふ
始末
(
しまつ
)
です、
今日
(
こんにち
)
お話を
為
(
す
)
るのは
些
(
ほん
)
の
荒筋
(
あらすぢ
)
で、
年月
(
ねんげつ
)
などは
別
(
べつ
)
して
記憶
(
きおく
)
して
居
(
を
)
らんのですから
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
何しろその晩内へ
舁込
(
かつぎこ
)
んだ時は半死半生で、
些
(
ほん
)
の虫の息が通つてゐるばかり、
私
(
わたし
)
は一目見ると、これはとても助るまいと想つたけれど、割合に人間といふものは丈夫なものだね
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
聞けばあの富山の父と云ふものは、内に二人
外
(
おもて
)
に三人も妾を置いてゐると云ふ話だ。財の有る者は大方そんな
真似
(
まね
)
をして、妻は
些
(
ほん
)
の床の置物にされて、
謂
(
い
)
はば棄てられてゐるのだ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
些
漢検準1級
部首:⼆
7画
“些”を含む語句
些少
些々
些事
些細
些末
些子
些程
些中
些細事
露些
一些事
今些
些額
些許
些計
些箇
些末事
些末主義
些技
些小
...