“娑婆界”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しやばかい75.0%
しゃばかい25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茂吉の特色を説明し出せば、それだけでも数頁に及ぶかも知れない。茂吉は「おひろ」の連作に善男子の恋愛を歌つてゐる。「死にたまふ母」の連作に娑婆界しやばかい生滅しやうめつを語つてゐる。
僻見 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
それは恐らくは近来の造語「生活者」に対する意味を持つてゐるのであらう。けれども若し厳密に言へば、いやしくも娑婆界しやばかいに生まれたからは何びとも「人生の従軍記者」になることは出来ない。
「いざ、立ちて、……僕もまたいつ死ぬかわかりません。……娑婆界しゃばかいを隔つる谷へ。……」
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
娑婆界しゃばかいを隔つる谷へ。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)