“しやば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
娑婆96.4%
婆婆3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「サア、今度こそは雪隱詰せつちんづめだぞ。鼬小僧のつらの皮をひん剥いて、二度とこの娑婆しやばへ出ないやうにしてやらなきや、俺の腹の虫が癒えねえ」
人間の威張臭る此娑婆しやばでは泣く子と地頭で仕方が無いが、天国に生れたなら一つ対手あひて取つて訴訟を提起おこしてやる覚悟だ。
犬物語 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)
一度婆婆しやばへ帰るとでも言ひ出すかも知れないが、まあ安心するがい、地獄には乗りつけの乳母車は往つてゐない筈だから。