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連出
又、
何うして
寐られる……
実は
一刻も
疾く、
此の
娑婆へ
連出すために、お
前の
顔を
見たらば
其の
時!
壇を
下りるなぞは
間弛ツこい。
スルト同行の
山田八郎と
云う男が私を助けて室外に
連出し、水など
呑まして
呉れてヤット正気に
返た。
連出せしかば大岡殿コレ品川宿の
馬士其方は
去年十七屋の飛脚を
乘鈴ヶ森に於て切られし所
汝ぢは
運好も
命助かりしが其時の
盜人は爰に居る段右衞門と
言者ならん
能々顏を
殺し
金子五百兩
奪取り其後藤澤宿の大津屋と申
旅籠屋へ入夫と
相成し處三五郎
度々無心に來りしが
我惡事を皆
悉く
知りたる三五郎なる故
後日の
妨害と存じ
欺きて鈴ヶ森まで
連出し終に三五郎を