梯子タラップ)” の例文
何か起ったと思うより早く、船長は脱兎の如く上甲板へ駈上かけあがっていた。——更に梯子タラップを下りると、短艇の中に残された一人が
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
そう云って一人を短艇へ残し、船長は真先まっさき梯子タラップを登って行った。——甲板へ一歩踏出ふみだしたとたんに、人々は思わず息詰るような光景を見た。
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
同じ梯子タラップからましらのように、甲板へ上るとそのまま、伊藤次郎は先へ立って、ずんずん船底まで下りて行った。
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)