“せんたふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
尖塔100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其處には、一時間程前にその變化にも姿にも心を向けることを止めて了つてゐた丘の間に、小さな村落と一つの尖塔せんたふがあつた。
初夏の路ひろくしてやはらかににれを出でたる白き尖塔せんたふ
第三のは極地の冬空に突き立つた氷山の尖塔せんたふを現はしてゐた。北光の集まりが地平線に沿つて槍を並べたやうに密集してほの暗く屹立きつりつしてゐる。
そして私は今あの灰色の古い、神の家がおだやかに私の前にそびえ、その尖塔せんたふの周圍を一羽の白嘴鴉みやまがらすが舞ひ、その彼方の赤らんだ朝空の樣を思ひ浮べることが出來る。