“口嘴”の読み方と例文
読み方割合
くちばし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
広い葉の上に止って前脚で小さな毛虫らしいものをしっかりつかまえて、それをあの鋭い鋏のような口嘴くちばしでしきりに噛みこなしていた。
蜂が団子をこしらえる話 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
井戸端に遊んでいたあひるが四羽ばかり口嘴くちばしそろえて、私の方へ「ぐわアぐわア」と鳴いて来ました。忌々しいものです。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
うす暗いなかに浮き出しているふくろうのような大きい眼、とんび口嘴くちばしのような尖った鼻、骸骨のように白く黄いろい歯、それを別々に記憶しているばかりで
半七捕物帳:30 あま酒売 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)