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つばくら
語句 | 割合 |
燕 | 57.1% |
乙鳥 | 28.6% |
燕子 | 7.1% |
玄鳥 | 7.1% |
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処はジル湖の大部を占める、
榛の林に掩はれた、平な島の岸である、其傍には顔の
赭い十七歳の少年が、蠅を追つて静な水の面をかすめる
燕の群を見守りながら坐つてゐる。
明るい昼を
乙鳥が横ぎっても、
睫毛一本動かさなかった。
蜘網をむすびて
九二諸仏を繋ぎ、
燕子の
糞九三護摩の
牀をうづみ、
九四方丈九五廊房すべて物すざましく荒れはてぬ。
緑
濃かに
生茂れる庭の木々の
軽々なる
燥気と、近き
辺に有りと有る花の
薫とを
打雑ぜたる夏の初の大気は、
太だ
慢く動きて、その間に
旁午する
玄鳥の声
朗に、
幾度か返しては
遂に往きける跡の
垣穂の