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裏門前
読み方 | 割合 |
うらもんまへ | 50.0% |
うらもんまえ | 50.0% |
其手を取て
突除けつゝ
見相變て忠兵衞さん扨は其朝長庵が傘をもさゝず天神樣の
裏門前にて
逢れし時口
利れたは
確乎な
證據夫程證據の有事をなどて今日迄
包まれしや情なき忠兵衞殿
無念々々と
齒噛を
も言はざりしが
漸々にして答るやう如何にも
御噺申せし通り平川天神の
裏門前にて其日の
曉長庵に
逢しに相違これ無ことに付其所は
何處迄も證據人に相立申べし
去ながら
札の
辻の人殺しが長庵と言ふことの證據人には
相立難しと言へば長助
點頭夫は如何にも
承知致しぬ只平川にて其朝まだき長庵に
逢たると言ふことを
浜町の
細川邸の
裏門前を、
右へ
折れて一
町あまり、
角に
紺屋の
干し
場を
見て、
伊勢喜と
書いた
質屋の
横について
曲がった三
軒目、おもてに一
本柳が
長い
枝を
垂れたのが
目印の