“口気”のいろいろな読み方と例文
旧字:口氣
読み方割合
こうき80.0%
くちぶり20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようやくのこと人びとの口気こうきできょうの土曜日どようびというに気づいた。糟谷はいまがいままできょうの土曜日ということをわすれておったのだ。
老獣医 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
主人は不満な口気こうきで「第一気に喰わん顔だ」とにくらしそうに云うと、迷亭はすぐ引きうけて「鼻が顔の中央に陣取っておつに構えているなあ」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
内へ入れてやるからと、まあさう云つたやうな口気くちぶりなんで御座います
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
時に海野は面を正し、いましむるがごとき口気くちぶりもて
海城発電 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)