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立
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たた
ふりがな文庫
“
立
(
たた
)” の例文
之を追いて山深く入ると弥陀三尊が胸に矢を負いて
立
(
たた
)
せ給うを見て、随喜渇仰して
法躰
(
ほったい
)
となり、
慈興
(
じこう
)
と号して立山を開いたという。
二、三の山名について
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
今の
御姿
(
おすがた
)
はもう一里先か、エヽせめては
一日路
(
いちにちじ
)
程も
見透
(
みとお
)
したきを役
立
(
たた
)
ぬ此眼の腹
立
(
だた
)
しやと
門辺
(
かどべ
)
に伸び
上
(
あが
)
りての
甲斐
(
かい
)
なき
繰言
(
くりごと
)
それも
尤
(
もっとも
)
なりき。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
イヨー、中々
慾
(
よく
)
に
抜目
(
ぬけめ
)
はないな。貴様にやつたつて
益
(
やく
)
には
立
(
たた
)
ないが、どうも仕方がない、誕生日のお祝ひにやるとしやうよ。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
執着の強い笠井も
立
(
たた
)
なければならなくなった。その場を取りつくろう世辞をいって怒った
風
(
ふう
)
も見せずに坂を下りて行った。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
怪しき声して
啼
(
なき
)
狂ひ、
門
(
かど
)
を守ることだにせざれば、物の用にも
立
(
たた
)
ぬなれど、主人は事の
由来
(
おこり
)
を知れば、不憫さいとど増さりつつ、心を籠めて介抱なせど。
こがね丸
(新字旧仮名)
/
巌谷小波
(著)
▼ もっと見る
或は人を
妬
(
ねたみ
)
憎
(
にくみ
)
て我身
独
(
ひとり
)
立
(
たた
)
んと思へど、人に
憎
(
にくま
)
れ
疏
(
うとま
)
れて皆我身の仇と成ことをしらず、
最
(
いと
)
はかなく
浅猿
(
あさま
)
し。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
この夜の清風明月、予の感情を強く動かして、
終
(
つい
)
に文学を以て世に
立
(
たた
)
んという考えを固くさせたり。
良夜
(新字新仮名)
/
饗庭篁村
(著)
畚が中途まで
下
(
さが
)
って来た時、暗い岩穴の奥から
一個
(
ひとり
)
の怪しい者が現われた。彼は刃物を
振翳
(
ふりかざ
)
して、綱を切って落そうと試みたが、綱は案外に強いので、容易に刃が
立
(
たた
)
なかった。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
ひツぱたくばかりでなく、時には板戸のはまつた押入や物置に入れたり、「直立」と云つて、先生の部屋へつれて行つて、気をつけエをさしたまま、一時間も二時間も同じ場所へ
立
(
たた
)
せて置くのでした。
先生と生徒
(新字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
夜
(
よ
)
すがら
君
(
きみ
)
や
立
(
たた
)
すらめ
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
アラ、それでも私が海へ
跳
(
と
)
び込んで見たつて、何の
益
(
やく
)
にも
立
(
たた
)
ないのネ。
黄金機会
(新字旧仮名)
/
若松賤子
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“立”を含む語句
佇立
出立
突立
腹立
引立
立会
追立
衝立
逆立
立留
直立
言立
立派
建立
焦立
立退
立停
屹立
立籠
立出
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