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立
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たゝ
ふりがな文庫
“
立
(
たゝ
)” の例文
なに
矢張
(
やっぱ
)
り
洋物屋
(
とうぶつや
)
の旦那様でも、元が士族
様
(
さん
)
の
果
(
はて
)
で、何かで行詰った事が有って、義理堅い方だから義が
立
(
たゝ
)
ないとか
何
(
なん
)
とか云う所からプイと遣ったか
松と藤芸妓の替紋
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
何でも早く勉強して、来年にも幼年学校に入るやうにしなければ、一体
男児
(
をとこ
)
の本分が
立
(
たゝ
)
ぬではないか。
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
取出し
與
(
あた
)
へければ犬は尾を
振
(
ふり
)
悦
(
よろこ
)
び
喰居
(
くひゐ
)
るを
首筋
(
くびすぢ
)
を
掴
(
つか
)
んで
曳
(
えい
)
やつて
投
(
なげ
)
つけ起しも
立
(
たゝ
)
ず用意の
小刀
(
こがたな
)
を取出し
急所
(
きふしよ
)
をグサと
刺通
(
さしとほ
)
せば犬は敢なく
斃
(
たふ
)
れたり寶澤は
謀計
(
はかりごと
)
成りと犬の血を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
出はなれたり梅花道人いかにしてか
後
(
おく
)
れて到らず
偖
(
さて
)
こそ弱りて跡へ殘りしならん足は長けれど役には
立
(
たゝ
)
ず長足道
怖
(
こは
)
し馬乘らぬとは此事だと無理を云ふうちオイ/\諸君の荷物を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
大違
(
おほちげ
)
エよ、此夏脚気踏み出して
稼業
(
かげふ
)
は出来ねエ、
嬶
(
かゝあ
)
は
情夫
(
をとこ
)
と
逃走
(
かけおち
)
する、腰の
立
(
たゝ
)
ねエ
父
(
おや
)
が、乳の
無
(
ね
)
い子を抱いて泣いてると云ふ世話場よ、そこで養育院へ送られて、当時
頗
(
すこぶ
)
る安泰だと云ふことだ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
▼ もっと見る
固より単に人殺しと云うだけの罪ですけれど支那人と
有
(
あっ
)
て見れば国と国との問題にも
成兼
(
なりかね
)
ません事に由ては日本政府から支那政府へ—(荻)併し未だ支那人と云う証拠が充分に
立
(
たゝ
)
ぬでは無いか(大)是で未だ証拠が立ぬと云うは
夫
(
それ
)
や無理です
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
働
(
はたら
)
かば後の
始末
(
しまつ
)
が
面倒
(
めんだう
)
ならん
寧
(
いつ
)
そ
翌日
(
あした
)
は
暗
(
くら
)
きに
立
(
たゝ
)
せん
然
(
さう
)
じや/\と
打
(
うち
)
點頭
(
うなづき
)
獨
(
ひと
)
り
笑
(
ゑみ
)
つゝ取出す
傘
(
かさ
)
は
日外
(
いつぞや
)
同町に
住居
(
すまひ
)
する
藤崎
(
ふぢさき
)
道
(
だう
)
十郎が忘れて行しを幸ひなりと
隱
(
かく
)
し
置
(
おき
)
夜
(
よ
)
の
更
(
ふけ
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
賊「ジタバタしても役にゃア
立
(
たゝ
)
ねえ、金の有ることを知って這入ったのだ、金エ出せ/\」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
とかうして車に乘れば醉と
勞
(
つかれ
)
にウト/\と
睡
(
ねぶ
)
りかけしがガタリと車は止りて旦那
此
(
こゝ
)
が小野の瀧でござりますと云ふ心得たりと
下
(
お
)
り立しが
泥濘
(
ぬかりみち
)
に下駄は
立
(
たゝ
)
ずバタリと轉べば後より下りし梅花道人またバタリ泥に手を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
隱
(
かく
)
し
何氣
(
なにげ
)
なき體にて彼女中の客人は
今朝
(
こんてう
)
餘程
(
よほど
)
早
(
はや
)
く
立
(
たゝ
)
れたり貴樣の方へは
行
(
ゆか
)
ずやと
云
(
いふ
)
善六
頭
(
かしら
)
を
振
(
ふり
)
左樣
(
さやう
)
の
筈
(
はず
)
はなし
其譯
(
そのわけ
)
は
昨日
(
きのふ
)
途中にて駕籠へ
乘
(
のる
)
時
(
とき
)
駕籠蒲團
(
かごふとん
)
許
(
ばか
)
りでは
薄
(
うす
)
しとて小袖を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
小「腹ア立つッて
立
(
たゝ
)
ないッて、人の腮を払って置きながら謝りもしないで、
彼処
(
あすこ
)
のお飾松の処へ隠れて、そうしてお前さん私を見て居やアがる、あんな奴は有りません、いや
此処
(
こゝ
)
へ来て謝まれ」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
立
(
たゝ
)
んとするに左の足痛みて一歩も引きがたしコハ
口惜
(
くちをし
)
と我手に
揉
(
もみ
)
つ
擦
(
さす
)
りつして漸やく五六町は我慢したれど
終
(
つひ
)
に
堪
(
こら
)
へきれずして車
乘詰
(
のりづめ
)
の貴族旅となりぬ雨は上りたれど
昨日
(
きのふ
)
も
一昨日
(
をとゝひ
)
も降り續きたる
泥濘
(
ぬかるみ
)
に車の輪を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
立
常用漢字
小1
部首:⽴
5画
“立”を含む語句
佇立
出立
突立
腹立
引立
立会
追立
衝立
逆立
立留
直立
言立
立派
建立
焦立
立退
立停
屹立
立籠
立出
...