“意匠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いしょう68.2%
いせう4.5%
いしやう4.5%
いしよう4.5%
おもいつき4.5%
おもひつき4.5%
こころつもり4.5%
デザイン4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
茶道さどうはなるべく自己の意匠いしょうによりて新方式を作らざるべからず。その新方式といへども二度用ゐれば陳腐につる事あるべし。
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
磨製石斧ませいいしおのの中には石材の撰擇せんたく、形状の意匠いせう、明かに美術思想びじゆつしそう發達はつたつを示すもの有り、石鏃せきぞく中にも亦實用のみを目的もくてきとせずしていろかたちと云ひじつに美を極めたるもの少からず。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
蘿月らげつは色の白い眼のぱつちりした面長おもなが長吉ちやうきちと、円顔まるがほ口元くちもと愛嬌あいきやうのある眼尻めじりあがつたおいととの、若い美しい二人の姿すがたをば、人情本にんじやうぼんの作者が口絵くちゑ意匠いしやうでも考へるやうに
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
模樣もようまづ意匠いしようのまづいものになつてしまつたのは、不思議ふしぎなことであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
末代に十兵衛という男が意匠おもいつきぶり細工ぶりこれて知れと残そうつもりであろうが、察しもつこう我とてもそれは同じこと、さらにあるべき普請ではなし
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
末代に十兵衞といふ男が意匠おもひつきぶり細工ぶり此視て知れと残さうつもりであらうが、察しも付かう我とても其は同じこと、さらに有るべき普請では無し
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
現代いまのおいらんなんだそうですけれど、作者だか、絵師えかきさんだかの工夫ですか、意匠こころつもりで、むかし風にあつらえたんでしょう、とおっしゃって、それに、雑誌にはいろいろの作が出ておりますけれど
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
原則として意匠デザインはその道の専門家、即ち美術家の手をるべきである。しかしもし自分にその方の多少の知識のある人ならば、自分の手でデザインするのが最も望ましいことである。