“矢壺”の読み方と例文
読み方割合
やつぼ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かぶとよろいの華やかさは云わずもがな、黄金こがね太刀たち白銀しろがね小貫こざね矢壺やつぼや鞍にいたるまで、時代の名工が意匠いしょうすいらした物ずくめであった。
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この馬に乗ったお松は、犬目新田も過ぎ、矢壺やつぼ座頭ざとうころがしの険も無事に通って、例の鶴川の渡し場まで来ました。
大菩薩峠:15 慢心和尚の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
李張は手にしていた弓を持ち直して、それに腰につけた矢壺やつぼの矢を抜いて添えた。
悪僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)