着物べゝ)” の例文
「えらいしらみでな。風呂へ入れるいうて着物べゝ脱がさはつたら、大変や。身体中一面真赤に腫れ上つててな、見られしまへんどしたんえ。」
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「ぼんち、ちやツちやと、着物べゝ着更きかへや。」と、いやに自分を幼兒をさなご扱かひにした、平七の家内の聲が聞えたので、自分は皆んなの集まつてゐる納戸へ入つて行つた。
父の婚礼 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)