“ろうかう”の漢字の書き方と例文
語句割合
陋巷100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
然れどもわれはむしろ十返舎の為になかざるを得ざる悲痛あり、彼の如き豪逸なる資性を以て、彼の如きゼヌインのウイットを以て、而して彼の如くに無無無の陋巷ろうかうに迷ひ、無無無の奇語を吐き
徳川氏時代の平民的理想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
ひさごや瓢やわれ汝を愛す、汝かつて愛すがん氏の賢を、陋巷ろうかうに追随して楽しみを改めず、なんぞ美禄を得て天年を終らざる、天寿命あり汝の力にあらず、功名また驥尾きびに付す、瓢や瓢やわれ汝を愛す
新潮記 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
或時は黄塵煙の如き陋巷ろうかうに籠り、或時は故郷を忍ぶたつきありと物静かなる郊外に住みつる事もありき。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)