“ろうこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陋巷86.0%
老巧5.3%
老公3.5%
老功1.8%
蔞嵩1.8%
閬江1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その途中から支流は東の方に向い、弥勒寺みろくじの塀外を流れ、富川町とみかわちょう東元町ひがしもとまち陋巷ろうこうを横ぎって、再び小名木川の本流に合している。
深川の散歩 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
丹羽、滝川などの世馴れた老巧ろうこうをもってしても、途方にくれる、陳弁ちんべんにつとめる、そしてすところを知らないだろう。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
老公ろうこうか。……あのお声は」
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
翁は此処に三男余作君、牧場創業以来の老功ろうこう片山八重蔵君夫婦、片山夫人の弟にして在郷軍人たる田辺新之助君、及び其病妹と共に住んで居る。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
蘇東坡そとうばの詩に「竹外桃花三両枝。春江水暖ナルハ鴨先蔞嵩ろうこうチテ蘆芽短まさ河豚スルノラント時」
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
首をさげて、飛鳥の如く、外の闇へ走ったかと思うと、閬江ろうこうのほとりに待たせてあった一船へ跳びこみ、一家一族数十人とともに、流れを下って、ついに呉の国へはしってしまった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)