老巧ろうこう)” の例文
と亀の甲より年の功、流石さすが老巧ろうこうの親身の意見に孝助はかえす言葉もありませんで、口惜くやしがり、たゞ身を震わして泣伏しました。
丹羽、滝川などの世馴れた老巧ろうこうをもってしても、途方にくれる、陳弁ちんべんにつとめる、そしてすところを知らないだろう。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(一益ともあろう老巧ろうこうが、亀山や峰の小城などるに、何で時も計らず粗相そそうに兵を動かしおったか。愚かな沙汰よ)
新書太閤記:09 第九分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)