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但
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た
ふりがな文庫
“
但
(
た
)” の例文
但
(
た
)
だ、予は従来の一切の経験を以て、わが不動の信念の
礎
(
いしずゑ
)
とせんには、尚ほしかすがに一点の
虧隙
(
きげき
)
あるを感ぜざるを得ざりし也。
予が見神の実験
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
但
(
た
)
だ異なるは前者の口舌の
較
(
や
)
や
謇渋
(
けんじゅう
)
なるに反して後者は座談に長じ云々と、
看方
(
みかた
)
に由れば多少鴎外を
貶
(
けな
)
して私を揚げるような筆法を
弄
(
ろう
)
した。
鴎外博士の追憶
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
卿
(
いまし
)
が
道
(
い
)
ふ所の如くば、
其
(
そ
)
の勝たむこと必ず
然
(
しか
)
らむ。
但
(
た
)
だ
吾
(
わ
)
が
情
(
こころ
)
に
冀
(
ねが
)
ふは、十年百姓を
役
(
つか
)
はず、一身の故を以て、
豈
(
あ
)
に
万民
(
おほむたから
)
を
煩
(
わづら
)
はし
労
(
いたは
)
らしめむや。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
〔譯〕前人は、
英氣
(
えいき
)
は事を
害
(
がい
)
すと謂へり。余は則ち謂ふ、英氣は無かる可らず、
但
(
た
)
だ
圭角
(
けいかく
)
を
露
(
あら
)
はすを不可と爲すと。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
司馬温公の「吾れ人に過ぎるもの無し、
但
(
た
)
だ平生の為す所、
未
(
いま
)
だ
嘗
(
かつ
)
て人に対して言うべからざるもの有らざるのみ」
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
▼ もっと見る
静穏の美こそ最後の美である。『臨済録』にいう、「無事はこれ貴人、
但
(
た
)
だ造作すること
莫
(
なか
)
れ」と。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
廉宣仲云ふ、此は
但
(
た
)
だ句の美を取る、もし六月臨平山下路と云はば、則ち佳ならず、と。
放翁鑑賞:07 その七 ――放翁詩話三十章――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
但
(
た
)
だ、自分が其の間に
種々
(
いろいろ
)
と考えて見ると、一体、自分の立てた標準に法って翻訳することは、必ずしも出来ぬと断言はされぬかも知れぬが、少くとも自分に取っては
六ヶ敷
(
むつかし
)
いやり方であると思った。
余が翻訳の標準
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「清明上巳節匆匆。江上花開人悪折。折残千樹稀一紅。絶無歌姫坐画舫。但有行李圧短篷。五月東山兵火発。(中略)金銀仏寺付一炬。荒涼只剰枯林叢。」〔清明上巳節匆匆タリ/江上花開ケバ人
悪
(
みだ
)
リニ折ル/折残ス千樹一紅稀ナリ/絶ヘテ歌姫ノ画舫ニ坐ス無シ/
但
(
た
)
ダ行李ノ短篷ヲ
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
今人杜詩を解する、
但
(
た
)
だ出処を尋ね、少陵の意初めより是の如くならざるを知らず。
放翁鑑賞:07 その七 ――放翁詩話三十章――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
但
(
た
)
だ予は、予が今日の分として、この実験の意義、価値の
幾許
(
いくばく
)
なるかを
料
(
はか
)
り知る
能
(
あた
)
はざるのみ。真理の躰察、
豈
(
あに
)
容易ならんや。予は唯だ
所謂
(
いはゆる
)
「悟後の修行」に一念向上するあらんのみ。
予が見神の実験
(新字旧仮名)
/
綱島梁川
(著)
但
(
た
)
だ、そのかわり、火の消えたように、
鎮
(
しず
)
まッてしまい、いとど無口が一層口を
開
(
き
)
かなくなッて、呼んでも
捗々
(
はかばか
)
しく返答をもしない。用事が無ければ下へも降りて来ず、
只
(
ただ
)
一
間
(
ま
)
にのみ垂れ
籠
(
こ
)
めている。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
欧詩に云ふ、雪裏花開
イテ
人未
レ
知、摘
ミ
来
リ
相顧
ミテ
共
ニ
驚疑、便
チ
須
(
ベシ
)
二
索
メテ
レ
酒
ヲ
花前
ニ
酔
フ
一
、初
テ
見
ル
今年
ノ
第一枝と。初め
但
(
た
)
だ桃花に一種早く開ける者あるのみと
謂
(
おも
)
へり。
放翁鑑賞:07 その七 ――放翁詩話三十章――
(新字旧仮名)
/
河上肇
(著)
但
常用漢字
中学
部首:⼈
7画
“但”を含む語句
但馬
但馬守
但馬守胤統
四方田但馬守
但書
但馬国
但馬守宗矩
秋元但馬守
荒尾但馬守
但馬守様
但馬屋
但馬滋
但馬牛
但馬皇女
荒尾但馬守様
倉持但馬守
君士但丁堡
播但線
浅野但馬守長晟
堀口但馬
...