一年に二度ずつ自分の関係している某研究所の研究成績発表講演会といったようなものが開かれる。これが近年の自分の単調な生活の途上に横たわるちょっとした小山の峠のようなものになっている。学生時代には学期試験とか学年試験とかいうものがやはりそうした …
| 著者 | 寺田寅彦 |
| ジャンル | 芸術・美術 > 演劇 > 各種の演劇 |
| ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
| 初出 | 「中央公論」1934(昭和9)年1月 |
| 文字種別 | 新字新仮名 |
| 読書目安時間 | 約20分(500文字/分) |
| 朗読目安時間 | 約34分(300文字/分) |