“高頬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たかほ40.0%
たかほお40.0%
たかほほ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
油断せる貫一が左の高頬たかほを平手打にしたたくらはすれば、と両手に痛をおさへて、少時しばしは顔も得挙えあげざりき。蒲田はやうやう座にかえりて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
ときどき脇へそらすがまたすぐにこっちをじっとみつめる、右の高頬たかほおのあたりにそれがはっきりと感じられてるのである。……奈尾はその視線の当たるところが熱くなるように思った。
合歓木の蔭 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
答は無くて揮下ふりおろしたる弓の折は貫一が高頬たかほほ発矢はつしと打つ。めくるめきつつもにげ行くを、猛然と追迫おひせまれる檳榔子は、くだんの杖もて片手突に肩のあたりえいと突いたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)