玄孫げんそん)” の例文
という仔細は、臣が祖先は中山靖王ちゅうざんせいおう後胤こういん、景帝の玄孫げんそんにあたり、劉雄りゅうゆうが孫、劉弘りゅうこうの子こそ、不肖玄徳でありまする。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この自天王、———後亀山帝ごかめやまてい玄孫げんそんに当らせられる北山宮きたやまのみやと云うお方が実際におわしましたことは専門の歴史家も認めるところで、決して単なる伝説ではない。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
老子らうし隱君子いんくんしなり。老子らうしそうそうしやうり、段干だんかんほうぜらる。そうちうちうきうきう玄孫げんそんかん孝文帝かうぶんていつかふ。しかうしてかい膠西王卬かうせいわうかう(一六)太傅たいふる。
おまえはまぎれもなく景帝けいてい玄孫げんそんなのです。この支那をひとたびは統一した帝王の血がおまえの体にながれているのです。あの剣は、その印綬いんじゅというてもよい物です
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)