“南岳”の読み方と例文
読み方割合
なんがく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手競画譜しゅきょうがふ』を見る。南岳なんがく文鳳ぶんぽう二人の画合せなり。南岳の画はいづれも人物のみを画き、文鳳は人物のほかに必ず多少の景色を帯ぶ。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
われ小石川白山はくさんのあたりを過る時は、かならず本念寺に入りて北山ほくざん南畆両儒の墓を弔ひ、また南畆が後裔こうえいにしてわれらが友たりし南岳なんがくの墓に香華こうげ手向たむくるを常となせり。
礫川徜徉記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
椿岳の号は即ち師の一字を許されたのであった。椿年は南岳なんがくの弟子で、南岳は応挙の高足源琦たかあしげんきに学んだのだから、椿岳は応挙の正統の流れを汲んだ玄孫やしゃご弟子であった。