“なんがく”の漢字の書き方と例文
語句割合
南岳100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたくしはむかしシナの南岳なんがくという山にんでいて、長年ながねんほとけみち修行しゅぎょういたしました。こんど日本にほんくにまれてることになりましたから、むかしのとおりまたおきょうんでみたいとおもいます。
夢殿 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
この人或日の夕元園町もとぞのちょうなる小波先生の邸宅に文学研究会あり木曜日の夜湖山こざん葵山きざん南岳なんがく新兵衛しんべえなんぞ呼ぶ門人多く相集まれば君も行きて見ずやとてわれを伴ひ行きぬ。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
○前にもいふた南岳なんがく文鳳ぶんぽう二人の『手競画譜』の絵について二人の優劣を判じて置いたところが、或人はこれをばくして文鳳の絵は俗気があつて南岳には及ばぬといふたさうな。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)