携提けいてい)” の例文
彼の死後においても、長州の尊王党と肥後の尊王党とは、つねに相携提けいていし、元治京師の役よりして、奇兵隊の時に及び、肥人の長軍に投じたるもの一にして足らず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
この年朝日新聞記者栗島狭衣くりしまさごろも牛込下宮比町うしごめしもみやびちょうの寓居に俳人谷活東たにかっとう子と携提けいていして文学雑誌『伽羅文庫きゃらぶんこ』なるものを発行せんとするや矢来に来りて先生の新作を請へり。
書かでもの記 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)