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兄弟
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けいてい
ふりがな文庫
“
兄弟
(
けいてい
)” の例文
切
(
せ
)
めては父母
兄弟
(
けいてい
)
に
余所
(
よそ
)
ながらの
暇乞
(
いとまご
)
いもなすべかりしになど、様々の思いに
耽
(
ふけ
)
りて、睡るとにはあらぬ
現心
(
うつつごころ
)
に、何か騒がしき物音を感じぬ。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
本堂はもとよりひっそりしている。身動きさえ
滅多
(
めった
)
にするものはない。校長はいよいよ沈痛に「君、
資性
(
しせい
)
穎悟
(
えいご
)
兄弟
(
けいてい
)
に
友
(
ゆう
)
に」
文章
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
毛利家という歴史ある大家庭に見られるいろいろな家風のうちでも、もっとも
麗
(
うるわ
)
しいものは、父子
兄弟
(
けいてい
)
のあいだの正しく一致していることだった。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
彼の美き友を択ぶは
固
(
もと
)
よりこの理に外ならず、
寔
(
まこと
)
に彼の択べる友は皆美けれども、
尽
(
ことごと
)
くこれ酒肉の
兄弟
(
けいてい
)
たるのみ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
されば農家は三年耕して一年の
糧
(
かて
)
を
贏
(
あま
)
し、政府も租税の取り
心
(
ここ
)
ろよく、わが三府六十県の人民、すなわち当今猫も
杓子
(
しゃくし
)
も
唱
(
となえ
)
おる、わが三千五百万の
兄弟
(
けいてい
)
は
禾花媒助法之説
(新字新仮名)
/
津田仙
(著)
▼ もっと見る
允成は寧親にも
親昵
(
しんじつ
)
して、
殆
(
ほとん
)
ど
兄弟
(
けいてい
)
の如くに遇せられた。
平生
(
へいぜい
)
着丈
(
きだけ
)
四尺の
衣
(
い
)
を
著
(
き
)
て、体重が二十貫目あったというから、その堂々たる
相貌
(
そうぼう
)
が思い遣られる。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
背の低い
眇目
(
びょうもく
)
の、
顔付
(
かおつき
)
のどことなくおっとりとした鼠色の服を着ていなさる、幾人の
兄弟
(
けいてい
)
や、姉妹があり、父や母は
何処
(
いずく
)
にどうして、
而
(
そ
)
して真面目な恋もあって
面影:ハーン先生の一周忌に
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
忽然
(
こつぜん
)
八十余名の大多数を議会に送ることを得たりしなり、独逸社会党の勝利は主義に
繋
(
つな
)
がるゝ全
兄弟
(
けいてい
)
の勝利なり、独逸皇帝、彼は
憐
(
あはれ
)
むべき一個の
驕慢児
(
けふまんじ
)
なるのみ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
孔子いわずや、
四海
(
しかい
)
皆
兄弟
(
けいてい
)
なりと、人誰か兄弟なきを憂いん。
基督
(
クリスト
)
いわずや、わが天に
在
(
いま
)
す父の
旨
(
むね
)
を行う者はこれわが兄弟わが姉妹わが母なりと、人誰か父母なきを憂いん。
父の墓
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
故郷の
朋友
(
ほうゆう
)
親籍
(
しんせき
)
兄弟
(
けいてい
)
、みなその安着の
報
(
しらせ
)
を得て祝し、さらにかれが成功を語り合った。
河霧
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
吾人は
苟
(
いやし
)
くも基督の立教の
下
(
もと
)
にあつて四海皆
兄弟
(
けいてい
)
の真理を奉じ、斯の大理を破り
邦々
(
くに/″\
)
相
(
あひ
)
傷
(
そこな
)
ふを以て、人類の恥辱之より甚しきはなしと信ず。吾人は言ふ、基督の立教の下にありと。
「平和」発行之辞
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「人類は皆四海
兄弟
(
けいてい
)
ですから、憎み合ってはなりません。
先刻
(
さっき
)
のジョンソン博士のお話が現にそれでしょう? 悪いことをしたコックの為めにお金を溜めて始終祈っていたのです」
凡人伝
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
廼
(
すなは
)
ち
關其思
(
くわんきし
)
を
戮
(
りく
)
して
曰
(
いは
)
く、「
胡
(
こ
)
は
(一〇三)
兄弟
(
けいてい
)
の
國
(
くに
)
也
(
なり
)
、
子
(
し
)
之
(
これ
)
を
伐
(
う
)
てと
言
(
い
)
ふは
何
(
なん
)
ぞや」と。
胡君
(
こくん
)
之
(
これ
)
を
聞
(
き
)
いて、
鄭
(
てい
)
を
以
(
もつ
)
て
己
(
おのれ
)
に
親
(
した
)
しむと
爲
(
な
)
して、
鄭
(
てい
)
に
備
(
そな
)
へず。
鄭人
(
ていひと
)
胡
(
こ
)
を
襲
(
おそ
)
うて
之
(
これ
)
を
取
(
と
)
れり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
または
兄弟
(
けいてい
)
墻
(
かき
)
に
鬩
(
せめ
)
ぐのその間に、商売の権威に圧しられて国を失うたるものなり。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
もし今日よりしてかの封建世界の訓言たるいかなる場合にても決して一国生活の必要を他に仰ぐべからずという
固陋
(
ころう
)
なる悪習を去り、天地広大、四海
兄弟
(
けいてい
)
、天の時に従い、地の利に随い
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
私は父母親族
兄弟
(
けいてい
)
の、私に對する最初の憤怒、中途に擯斥、遂には憐憫また恐怖の情をも、今では全く念頭に置いてゐない。私は詩人だ、彼等は普通の人間である。即ち互に異なる國の種族である。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
毎
ニ
レ
逢
フ
二
佳節
ニ
一
倍
(
ますます
)
思
フ
レ
親
(
しん
)
。遥
カニ
知
ル
兄弟
(
けいてい
)
登
ル
レ
高
キニ
処。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
そして「貝の火
兄弟
(
けいてい
)
商会」の
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
もっともたった三十分の間に
資性
(
しせい
)
穎悟
(
えいご
)
にして
兄弟
(
けいてい
)
に
友
(
ゆう
)
なる本多少佐を
追悼
(
ついとう
)
するのは多少の困難を伴っている。
文章
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
されどいまだ「ホーム」を
形造
(
かたちづく
)
るべき境遇ならねば、父母
兄弟
(
けいてい
)
にその意志を語りて、他日の参考に供し、自分らはひたすら国家のために
尽瘁
(
じんすい
)
せん事を誓いおりしに
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
かくて曹丕の一旦の怒りは、ついに
兄弟
(
けいてい
)
墻
(
かき
)
にせめぐの形を取ってあらわれた。彼の厳命をうけた許褚は、精兵三千余をひっさげて、直ちに、曹植の居城
臨淄
(
りんし
)
へ殺到した。
三国志:10 出師の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
保は
国府
(
こふ
)
に来てから、この準平と相識になった。既にして準平が
兄弟
(
けいてい
)
になろうと勧めた。保は
謙
(
へりくだ
)
って父子になる方が適当であろうといった。遂に父子と称して杯を交した。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
起
(
き
)
、
妻
(
つま
)
を
殺
(
ころ
)
して
以
(
もつ
)
て
將
(
しやう
)
たらんを
求
(
もと
)
む。
夫
(
そ
)
れ
魯
(
ろ
)
は
小國
(
せうこく
)
にして
戰勝
(
せんしよう
)
の
名
(
な
)
有
(
あ
)
らば、
則
(
すなは
)
ち
(六八)
諸矦
(
しよこう
)
、
魯
(
ろ
)
を
圖
(
はか
)
らん。
且
(
か
)
つ
魯
(
ろ
)
・
衞
(
ゑい
)
は
兄弟
(
けいてい
)
の
國也
(
くになり
)
、
而
(
しか
)
るに
君
(
きみ
)
、
起
(
き
)
を
用
(
もち
)
ひば、
則
(
すなは
)
ち
是
(
こ
)
れ
衞
(
ゑい
)
を
棄
(
す
)
つるなり
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
頼長めの憎いは重々じゃが、氏の長者ともあるべき我々が
兄弟
(
けいてい
)
墻
(
かき
)
にせめぐは頼長のきこえが
忌々
(
いまいま
)
しい。そちをなぶったも酒席の戯れじゃと思うて堪忍せい。予もしばらくはこらえて、彼が本心を
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
昔聞く暁月坊、国に死す承久の
秋
(
とき
)
、今見る公が
兄弟
(
けいてい
)
、
真箇
(
しんこ
)
、古人の
儔
(
たぐい
)
。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
しかもこの事業を成し得て、国中の
兄弟
(
けいてい
)
相
鬩
(
せめ
)
ぐにあらず、その智恵の鋒を争うの相手は外国人なり、この智戦に利あればすなわちわが国の地位を高くすべし。これに敗すればわが地位を落とすべし。
学問のすすめ
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「貝の火
兄弟
(
けいてい
)
商会」の
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
入道、
兄弟
(
けいてい
)
牆
(
かき
)
にせめげども、外その侮りを
禦
(
ふせ
)
ぐという。今や稀代の悪魔がこの日本に禍いして、世を暗闇の底におとそうとする危急の時節に、兄はとかくに弟を妬んで、ややもすれば敵対の色目を
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
資性
(
しせい
)
穎悟
(
えいご
)
と
兄弟
(
けいてい
)
に
友
(
ゆう
)
にですね。じゃどうにかこじつけましょう。」
文章
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「貝の火
兄弟
(
けいてい
)
商会」の
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「貝の火
兄弟
(
けいてい
)
商会」の
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
貝の火
兄弟
(
けいてい
)
商会の
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
貝の火
兄弟
(
けいてい
)
商会の
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
“兄弟”の意味
《名詞》
兄 弟(きょうだい、漢文:けいてい)
兄と弟のこと。またはその関係。
男女を問わず、同じ親を持つ子供同士。兄弟姉妹。
契りを結んだ男性同士のこと。義兄弟。
同じ系統に属するとみなされるもの。類縁のあるもの。
(隠語) 同じ女性と性交体験がある男どうし。穴兄弟。
(出典:Wiktionary)
兄
常用漢字
小2
部首:⼉
5画
弟
常用漢字
小2
部首:⼸
7画
“兄弟”で始まる語句
兄弟分
兄弟子
兄弟房
兄弟喧嘩
兄弟姉妹
兄弟が
兄弟島
兄弟等
兄弟丈
兄弟中