“臨淄”の読み方と例文
読み方割合
りんし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私が伺いました日も、うわさに違わず、臨淄りんし侯曹植様には、丁儀、丁廙ていいなどという寵臣をはべらせて、前の夜からご酒宴のようでした。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この作者は唐の段成式だんせいしきであります。彼は臨淄りんしの人で、あざな柯古かこといい、父の文昌ぶんしょうが校書郎を勤めていた関係で、若いときから奇編秘籍を多く読破して、博覧のきこえの高い人物でありました。
かくて曹丕の一旦の怒りは、ついに兄弟けいていかきにせめぐの形を取ってあらわれた。彼の厳命をうけた許褚は、精兵三千余をひっさげて、直ちに、曹植の居城臨淄りんしへ殺到した。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)